18日(土)の午前に、国分寺市立いずみホールで、令和8年度「科学教室」の開講式がありました。
第三小学校からは「科学教室」に受講申込みをした5年生と6年生の児童が出席しました。
開講式の後、元ゲニア国際昆虫生理生態学センター理事 生物学博士の奥田 隆先生から、「驚異の生命力、ネムリユスリカ」という演題で御講演をいただきました。
奥田先生は、岐阜大学修士課程でのナナホシテントウの夏眠(高温下での休眠)の代謝調節の研究を経て、チェコスロバキア科学アカデミーに留学し、1984年に冬眠をするヨーロッパナナホシテントウと夏眠をする日本のナナホシテントウとの比較研究で学位(Ph.D)を取得されました。その後、在ケニア国際昆虫生理生態学センターにて、やはり高温下にも関わらず代謝を下げる能力を持つ熱帯休眠昆虫の研究に取り組まれました。帰国後、三菱生命科学研究所でポスドクターを経験し、1989年に農林水産省の蚕糸・昆虫農業研究所に入所。本格的にネムリユスリカの乾燥耐性研究を開始されました。
ネムリユスリカ研究の成果はテレビ(NHKサイエンスZERO)やラジオで紹介され、新聞、科学雑誌(ニュートン)などでも取り上げられました。
本日のご講演では、ネムリユスリカの驚異的な乾燥耐性のメカニズムを解き明かし、宇宙時代を切り拓く研究についてのお話をしてくださいました。
並行して舞台上においては、休眠状態にあるネムリユスリカを水に浸して復活(覚醒)させる実験を実施してくださいました。
ネムリユスリカは蚊に似ていますが、蚊とは異なる科の昆虫で、人を刺したりはしません。幼虫は、ナイジェリアなどのアフリカ北部の半乾燥地帯の岩盤のくぼみに出来た水たまりに生息しています。降雨量の少ないこの地域で、水たまりが干上がると幼虫もカラカラに乾燥して代謝活動が完全に停止します。この無代謝休止状態でネムリユスリカの幼虫は次の降雨まで乾燥した状態で生存し続け、次の雨が降ると、吸水し短時間のうちに蘇生するのです。干からびても死ぬことなく、水をかけると成長を再開する能力をもつ昆虫で、この乾燥耐性は、幼虫期のみに認められます。
出席していた子供たちは、実験中にネムリユスリカの幼虫が動き出す様子を、興味深く観察していました。
また、講演後の質疑応答では、関心をもった三小の児童が積極的に質問をしていました。
奥田 隆先生には、大変貴重なお話を分かりやすく語っていただき、ありがとうございました。























































































































































