本校の管理員さんが東門付近の木の高い枝に、スズメバチの巣があるのを見付けてくれました。
葉の密集した木の枝に作られていたので、外から気付きにくい場所でしたが、管理員さんが気付いて見付けてくれました。
子供たちが危険にさらされないように、早速、業者に依頼して、巣の駆除をしてもらいました。
巣の中にいたのは、スズメバチの中でも人間の生活範囲に巣を作ることが多いコガタスズメバチでした。
「コガタスズメバチ」という名前ですが、実際はスズメバチの中では大きい部類に入り、凶暴性の高いキイロスズメバチよりも大きいです。オオスズメバチよりも小型ということです。
比較的おとなしいと言われるコガタスズメバチですが、庭に巣があると気付かずに近付いてしまったり、巣のある木を揺らして刺激してしまったりすると、攻撃されて刺されることが多いそうです。
巣の近くを通っただけで襲われるケースも多く、刺されたことによるアナフィラキシーショック(呼吸困難や意識障害、全身の腫れなどを引き起こす症状)が起こることで、毎年何人もの人がスズメバチに襲われて亡くなっています。
刺されるたびに毒が効きやすくなるので、一度目よりも二度目に刺されたときの方が危険です。
スズメバチの攻撃は刺すだけではく、毒を霧のようにまき散らす攻撃もして、もし目に入れば失明することもあり、呼吸気管に入っても危険です。
しかも、噴霧された毒は仲間を呼ぶ合図にもなります。そして、集団で襲い掛かってくるのです。
一度刺すと針がちぎれて死んでしまミツバチと違い、スズメバチは毒液が続く限り何度でも刺すことができるので、非常に危険なハチです。
夏から秋にかけては、新しく生まれてくる女王蜂を守るため、更に凶暴になります。
毒蛇や熊による被害よりも、スズメバチによる被害の方が多いそうです。
駆除された巣
単眼の周囲が赤褐色で、頭部中央にある頭楯の突起の数が3個あるので、コガタスズメバチです。2個だとオオスズメバチでした。
校舎内にも入ってきていました。