先日、三小人権週間が行われました。学校を挙げて、人権感覚を身に付ける、磨き上げていく週間です。その一つの取組として、各学級、人権に関する授業を取り入れました。
その一つの授業では、「差別」について取り上げました。豊臣秀吉の兵農分離、江戸幕府の士農工商と身分がしっかりと分けられた時代から、明治時代に入り、解放令が出され、四民平等となり、身分の差は、制度上はなくなったはずでした。しかし、様々な偏見からくる「差別」は、現代人の中にも、多からず、少なからず、残ってしまいました。
そこで、子供たちは、制度上、「差別」が無くなった経緯を学び、知識を身に付けた上で、今の生活を振り返りました。
「私の中には、差別の心が実はあります。」「無意識に差別していることがある。」「やっぱ、仲のいい子と、そうでない子は、ちがっちゃうな。」「蚊とか、小さな虫だと、同じ命なのに、自分優先でバシッてやっちゃう。」などなど、自分の中にある差別も振り返りました。
大切なのは、「差別」の心がある中でも、今自分はどのようにふるまうべきなのか、どのような覚悟を決めて、行動をしていくべきなのかを考え、実践することです。
制度上も、心の中にも、どこにも「差別」の無い世界や社会を願う子供たちに育っていきますように。