三小には特別支援教室として「こすもす教室」が併設されています。
800人近く在籍する児童ですが、誰一人同じ子はいません。その子一人一人に個性があり、得意なことがあり、苦手なことがあり、好きなことがあり、嫌いなことがあり…、それが普通です。
例えば、走るのが苦手な子がいたとします。運動会の徒競走、ちょっと後ろ向きでしょう。なのに、速い子と一緒に走って、「なんで遅いの?」「もう少し、速く走りなよ。」等と言われたり、言われているんじゃないかと感じたりしたら、走ることがもっと嫌になって、もっと苦手になります。しかし、走ることは人生を送る中で必要不可欠な動きです。では、どうやって走ることの苦手意識をなくして走る楽しさを感じられるか。そこで大切なのが「こすもす教室」のような、個人に合わせて、走り方や走る楽しさ、みんなで駆け回る喜びなどを体感し、少しずつ前向きに学んでいける場です。
こすもす教室では、運動だけでなく、学習、人間関係づくりなど、学校生活を「いつでも楽しく過ごしていく」ための力を、個人個人に合わせたプログラムで週1・2回程度、学級からこすもす教室に通って学習をします。
当日、子供たちは、同じことを聞いても感じ方や思い描くものが違うことを、ゲームを通じて学びました。また、こすもす教室がどのような場所なのか、どんな活動をしているのかを知りました。子供たちは、身近にこすもす教室があるということを知るだけでも、学校生活への安心感につながるのではないでしょうか。