2024年6月13日木曜日

6月13日(木)日立中央研究所庭園見学(3年生)

 3年生は午前中、社会科の「わたしたちの町と市」の学習で、学区域内にある日立製作所中央研究所を見学させていただきました。

日立製作所中央研究所の中にある「協創の森」は、武蔵野の自然が今なお残る緑地です。

東京ドーム約5つ分の敷地(約22,000㎡)の約半分が森林などの自然部分で、約120種、27,000本の木々があるそうです。

研究所に入ると、まず「返仁橋」を渡りました。




日立創立者の一人である馬場粂夫博士が「高度の発明をなすものは、変人以外は期待し難い」という持論から、当時は「変人橋」という名前だったそうです。

「一歩研究所に踏みこんだならば、変人であれ。しかし橋を渡り世間に戻る時には、人をいつくしむ心、すなわち仁に返れ」という意味が込められているそうです。

返仁橋の上から眺めると、谷沿いにまとまった樹林が見えました。

シラカシやケヤキ、ムクノキなどの在来の木々からなり、人の立ち入りがないので樹林性の鳥類が生息しているそうです。




かつての雑木林を引き継ぐ平地林が残っており、クヌギやアカマツ、コナラ、ヒノキからなる林と、所々に大きなケヤキやヒマラヤスギの大木がありました。

自然環境を守るだけではなく、水源の確保や洪水の防止にも役立ち、湧水環境を保っています。

斜面(国分寺崖線)を下ると、大池が見えました。

敷地内の湧水を利用してつくられた人口の池だそうです。

大池の様子を見学しました。

大池の水は野川に流れていき、多摩川を経て東京湾に到達します。

大池には、白鳥やコイ、カメ、マガモ、カワセミ、トンボなどの生き物がいました。















水門を見学しました。

水門は、大池の水が溢れ出ないように、水位を調整するためのものです。










ハケ沿いにある湧水は、敷地内に10か所ほどあるそうです。










見学を終え、日立製作所研究開発グループの方々にお礼を述べて、学校に戻りました。

人材統括本部の皆様、子供たちの学習に多大なるご協力をいただき、ありがとうございました。