5校時、4の1は校内研究授業で、国語科「ごんぎつね」の学習を行いました。
今年度の研究主題「自分の考えを深め、表現できる児童の育成」に照らし合わせ、本単元では、場面の移り変わりや登場人物の性格や気持ちの変化について、叙述を基に想像して読み取る力を身に付けられるように、話合い活動を通して登場人物の気持ちや作者の意図に迫り、場面と場面のつながりを意識して読み、既習の場面を振り返って、様々な叙述や情景描写をつなげながら、登場人物の気持ちや人物像を考える学習を行いました。
そして、研究主題に迫るために、考えを深め、表現するための手立てを取り入れました。
① 【ワークシートの工夫】
本文が書かれている形式と挿絵のみの2種類のワークシートを用意する。読み取ったことを自分に合った方法で表現できるように児童に選択させる。
② 【ワークシートの共有・タブレットの活用】
前時に取り組んだ児童のワークシートを紹介する。その際に、読み取りの基本となる点やまとめ方の工夫を示すことで、苦手な児童も参考にできるようにする。また、児童がいつでも参照できるようにTeamsにも投稿しておく。
③ 【登場人物の気持ちを深く理解するための工夫】
叙述を根拠としながら多様な考えに気付かせていくために、子供たちの読み取りが深められるよう、必要に応じて考えを深める発問を用意する。
④ 【登場人物の気持ちや行動に焦点を当てた課題の設定】
初発の感想から出た、児童の登場人物の気持ちや行動に関する疑問を基にしながら学習課題を設定することで、全員が課題を共通理解し、自分事として捉えられるようにする。
⑤ 【自分の考えを深めるためのまとめの工夫】
振り返りとして、読み取ったごんや兵十の気持ちについて、自分の考えを書く時間を毎時間設定する。毎時間取り組ませることで、文章で自分の考えを整理する力を養う。これまで読み取ったことを見直しながら、振り返りを書かせ、次時へのつながりを意識させたり、次時の最初に前の場面を想起させたりする際に活用する。
⑥ 【読み取ったごんの気持ちを掲示】
読み取ったごんの気持ちの流れを視覚的に共有できるよう教室に掲示し、前の場面までの気持ちの変化を生かして考えられるようにする。